太田窪の家
 
用途 : 専用住宅
種別 : 新築
構造 : 木造2階建
敷地 : 110.62㎡
延床 : 99.81㎡
竣工 : 2014年2月
 
施工   : 山崎工務店
構造設計 : 羽田野構造設計室
撮影   : 新 良太
 
リビングを覗くバルコニー、光を階下に落とすインナーバルコニーのある住宅です。
 
敷地からは桜並木が見えるため、希望は桜の季節など友人同士で集まり、バルコニーで外ごはんでした。様々な選択の中でその希望は叶えられませんでしたが、リビングから桜並木に対する開口、屋上につくったバルコニーとリビングとの関係、光を階下まで落とすインナーバルコニーをつくるといった提案を好んで頂けました。
ご主人の趣味である自転車の手入れやちょっとした作業のできる土間も、土間から靴を脱ぎ階段へ、子供スペースから土間を通って寝室、といった上足と下足の動線を楽しんで受け入れて下さり、明快なプランに仕上がりました。
 
東西にながれる土間とインナーバルコニーにより、午前は東の窓から南面のハイサイド、午後は土間に面する窓からと光の移ろいを感じる明るい空間となっています。

一緒に家づくりをした建主さんの声を頂きました。
 

 
Q 家づくりに望んでいたこと
A 夫婦ともに家具や器、インダストリアルデザインが好きなため、好きなものに囲まれて心地よく暮らせる家にしたいと考えていました。
 
Q 他に検討した依頼先
A ハウスメーカーや規模の大きな設計事務所も検討しましたが、見学してもどこも同じように見えてしまい自分たちが望む家づくりはできないという印象でした。
 
Q 菰田建築設計事務所を選んだ理由
A まだ幼かった子供を連れて何度も打ち合わせをする必要から同じ市内の設計事務所を考え、インターネットで探したところ菰田建築設計事務所にたどり着きました。菰田さんのブログで丁寧な生活ぶりを拝見し、自分たちの価値観を理解していただけるのではないかと感じました。
 
Q 設計過程で共に家づくりをして感じたこと
A 初めて打ち合わせに伺った時に部屋のなかにYチェアがあり、いずれ自分たちも新居にYチェアを置きたいと思っていたために嬉しく感じたことを覚えています。家づくりを進めていくうえでも自分たちのイメージを具体化してくださり、徐々に形になっていく過程が楽しかったです。
 
Q 住んでみて思うこと
A 元々好きで持っていたものに加え、この家に合わせたいと、ソファ等少しずつ揃えていっています。家が、より心地よいものをもたらせてくれ、さらに自分たちらしく暮らすことができていると感じています。